スタッフブログ

2020.09.28

はんこ文化

大崎 尚美

安部首相の辞任を受け、先日菅内閣が発足しました。
コロナ渦の中、様々な政策の一つとして行政のデジタル化に向けた取り組みが掲げられていますが、その中で紙・はんこ文化が見直されようとしています。
日本のはんこ文化は根強く、色々な場面で捺印が必要です。各種契約を結ぶ際を考えても、契約書だけでなく住民票や印鑑登録証など様々な添付書類が求められ、そのほとんどが手に入れる際に捺印が必要になっています。実印、銀行印、認印と使い分けている方も多く、個人が何本も印鑑を持っている場合が多いのではないでしょうか。卒業の記念品に印鑑をいただくなんてこともあるくらい、生活する上で印鑑は無くてはならないものとなっています。
印鑑は中国から入ってきたものですが、今ではその中国でも個人で印鑑を使う機会はほとんどないそうで、これだけ紙・はんこが重要視される事は、今では日本特有の文化となって根付いているようです。
今年に入り、新型コロナウイルスの影響でテレワークを行う企業が増えてきたように思いましたが、さほど普及していないようで、その理由として押印・書面提出の慣行あることが挙げられています。企業内でも印鑑を押す機会はかなり多く、デジタル化を推進するためには行政だけでなく、各企業が社内のペーパレス化に対応した規定の整備により紙やはんこの認証を無くし、電子化を進めることが重要になってくると思います。
弊社では申告に関しては、ほとんどが電子申告に移行しており、書面での提出は少なくなっています。ただ申告する際に一度書面にして承認・捺印をいただいていますが、これからは別の形で承認いただくように行程が変わっていくのかも知れません。年末調整の電子化も今年からスタートします。お客様にもご協力いただいて、より効率的でスピーディーに業務をすすめていきたいです。
様々なリスクを考慮する必要はありますが、ただ前例通りに業務を行う習慣も改めていかなければならないと感じました。