2020.05.07

コロナ禍後の社会

三井 和典

 4月16日に全国に緊急事態宣言発令されましてから3週間がたちました。政府は途中で解除を視野に入れながらも、5月31日まで宣言の延長を決めました。

 自然災害や大きな事故、戦争や内紛など生命、健康、財産などに危険が迫っている事態に発令される緊急事態宣言を初めて経験してみて、今回の事の重大さを痛感したのは私ばかりではないと思います。全世界そして全人類に対して一律に災いがもたらされる、今までにない有事であるといえます。

 この「逆境」は我々に何を気づかせ、何を諭し、何をさせようとしているのか?深く考える意味があると思います。ウイルスによるパンデミックは性別・年齢・国籍・貧富などの差に関係なく人類に等しく困難を与えています。これまでは軍事力・経済力・政治力・・・様々な質量の差により世界は均衡してきました。社会のパワーバランスは必ずしも強者だけが生き残る社会ではなく、弱者も共存できる人類を容認してきました。

 しかしながら等しく全人類に危害を与えている今回は、より弱者に対して厳しい対応を迫っています。感染を抑制し治療薬やワクチンが開発されるまで、耐えることは必要かもしれません。しかし耐えるだけではなくパンデミック後の社会の在り方を考え、これまでの価値概念を変容させることが喫緊の課題かもしれません。

 政府は「新しい生活様式」を提言し、コロナ後の社会を安心して送れるよう国民に示しました。提言の是非はともかくとして、この一か月の間これまでの生活と一変したことは間違いありません。今は自分自身の生活の変化を振り返り、コロナ禍後の社会がどのように変わるのか?またその変化が自分や家族、仕事に対してどのような変化をもたらすのかを考えるタイミングかもしれません。