2017.04.24

ビジネスモデルを考える

三井 和典

経営者の役割の中にいくつかの重要な要素があります。一つ目は、組織の根幹になる経営理念を作ること。二つ目はその理念を日常業務に埋没させることなく、日常業務に落とし込むこと。三つ目はその理念を実現するビジネスモデルを構築すること。誰もが解っているのですがなかなかできていないことです。

上場企業ばかりではなく、中小企業でも利益が出ている会社には特別なビジネスモデルがあります。

同じ地域で同じ業種であっても、ある企業は毎期増収増益となり、一方で資金繰りに窮している企業もあります。理念の違いやその浸透度に温度差もありますが、一番の違いは理念から導き出される「ビジネスモデル」の違いです。

同規模同業種であっても、何を最も大切にしている会社であるかは皆違います。「その会社らしさ」あるいは「その人らしさ」というものは、決して同じではないのです。それを「〇〇会社のやり方を真似れば、当社もきっと利益が出るはずだ!」と思い、同じようなことをしてみるのですが結果が出ません。自分らしくないやり方は結局継続できず、途中でブレてしまうからです。

自社の経営資源を再度見直し、自社の個性を生かせるモデルの開発こそ、永続的な利益を計上することができる唯一の方法です。他者の成功はあくまでも他者の成功であり、自己の成功にはつながりません。環境変化が著しい世の中です。30年40年と続いてきた企業ほど、自社のビジネスモデルを見直す時期が来ているのかもしれません。